NHMT.jp国立病院臨床検査技師協会東海北陸支部

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お知らせ一覧 : 就任挨拶
投稿者 : 41168 投稿日時: 2014-10-01 00:00:00 (1136 ヒット)

支部長就任のご挨拶

国臨協東海北陸支部 支部長 矢田 啓二

 

 錦秋の候、時下ますますご清祥の段、お慶び申し上げます。平素は国臨協東海北陸支部の活動に格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

平成26年9月6日、名古屋医療センターにて国臨協東海北陸定期総会を開催し、事業方針の審議後、役員の承認をいただき新執行部発足の運びとなりました。

 諸先輩方の功績を引き継ぎ、国臨協本部、各支部、技師長協議会との連携協同を図り、また臨床検査専門職よりご指導をいただき、会員の皆様へより良い情報提供を目指して役員一同、任務を全うしてまいります。

 さて、医療の現状を見渡しますと、エボラ出血熱の西アフリカでの蔓延や、デング熱の国内感染といった感染症の再燃、予防策、感染管理の充実・徹底が取り上げられています。また、STAP細胞の作製過程と細胞の立証に対する研究成果の再確認、iPS細胞の滲出型加齢黄斑変性移植、国立がん研究センターでのマイクロRNAによる腫瘍マーカーの遺伝子検索等、臨床実験の大切さ、実験工程の確立、再生医療の本格的な臨床応用さらには遺伝子技術の発展と臨床応用と話題は豊富です。

臨床と直結する分野として遺伝子検査は、今後、我々臨床検査技師の生命線の一つとなる分野かもしれません。数年前までは、患者様の症状から臨床診断が推定され、色々な検査を経て総合的に最終診断がされ治療が行われていました。しかし、近年では遺伝子検査が加わることにより、より精度の高い診断・治療が行われつつあります。臨床検査技師としてその情報を享受し、同じ医療従事者としてどのように理解し何処まで携われるかは今後の我々の立場にも関わると思われます。

 この先、遺伝子検査に臨床検査技師が多く関わることは医療技術者としての重みを得ることでもあり、そのためには臨床データに見合う遺伝子検査の必要性の説明、検査結果の説明が行える事も必要ではないでしょうか。個人的には希望的観測になりますが、次世代では臨床検査室レベルで本格的に遺伝子検査が行われることを期待し、医療分野の遺伝子検査が臨床検査技師の独占業務になればと思います。

 国臨協東海北陸支部では学術分野の向上を中心に活動して参りますが、各分野においても遺伝子情報を取り込みたいと考えています。このために理事を含め全会員で勉強し、情報を還元することも進めてゆきたいと思います。

 常々申し上げていることですが、国臨協の研修会、支部学会は東海北陸グループの皆様が一堂に会し、意見交換、親睦を深める機会として数少ない一つです。今後の活動にご期待頂き、会員皆様にとって有意義な研修会、支部学会を提供したいと考えます。

最後に、国臨協東海北陸支部の更なる活性化のために、何卒、会員皆様のご指導、ご鞭撻を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。