NHMT.jp国立病院臨床検査技師協会東海北陸支部

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お知らせ一覧 : 新執行部の活動に先立ち
投稿者 : matsuikazuki 投稿日時: 2016-09-12 20:47:23 (1303 ヒット)

新執行部の活動に先立ち

 

国立病院臨床検査技師協会

東海北陸支部長 矢田啓二

 

 9月10日に開催しました第24回国臨協東海北陸支部学会・総会は、休日にもかかわらず多数の会員の皆様にご参加頂き、誠にありがとうございました。

 さて、8月5日から21日まで開催されたリオデジャネイロオリンピックではJAPANを背負った若手アスリートたちの活躍で史上最高の41個のメダルを獲得できました。三重出身の吉田沙保里選手 は決勝で敗れ、銀メダルという残念な結果に終わりましたが、バトミントン女子ダブルス高松ペアや女子レスリング伊調馨選手・登坂絵莉選手の逆転優勝は見事でした。「記録」を残す選手のいる中、「記憶」に残る競技として、女子5000mで接触転倒した米国とニュージーランドの選手が、お互いを助け合い、励ましあって2人ともゴールした感動的なシーンも見られました。また、内村航平選手の鉄棒落下には皆さんもヒヤッとさせられたことでしょう。4年間の成果をどう発揮しどう結果に結び付けるかは日々の継続と努力、精進のたまものであり、反面、けがや一瞬のミスですべて水の泡となる危険性があることも感じた大会でした。

 今回の支部学会は久々に学会形式をとり開催いたしました。特別講演ではMBLの松田先生をお迎えし、遺伝子の基礎について講演頂き、多くのシェーマを盛り込んで遺伝子検査の現状について学んでいただきました。POCTキットの調査報告におきましては組織調査部が中心となり金沢医療センター吉田薫技師より各施設の利用状況を報告頂き、検査キット選択と検討の参考になればと思い企画しました。

 一般演題では12名の皆様から施設の特長を活かした演題が寄せられました。改めて御礼申し上げます。学会は発表の場も大切ですが演題へのひらめきと検討、情報収集、プレゼンまでの過程なども大切です。また、演題作成のためには時間と労力を費やしますが、多くの情報を積み重ねることで知識量が増え、その分野では対外的評価が高くなります。技師としてアスリートといえるでしょう。こうした学会の場はいわば積み重ねたスキルを示すという意味で臨床検査技師のオリンピックであったかもしれません。

 非常にレベルの高い演題が多く、会員がそれぞれの目線でよい刺激になったものと自負しております。

 今回の支部学会に演題を出された皆様、座長の労を取られた理事の皆さん、支部学会のため遅くまで準備、早くから設営に協力を頂いた名古屋医療センタースタッフの皆様に改めて御礼申し上げます。

 

 支部総会では平成27年度の支部活動、会費の運用について審議頂き、皆様の承認を得ることができました。平成28年度事業方針案、予算案においても会報92号に提示したとおり承認頂きました。今回の支部総会では今までの懸案事項でありました会期の変更について提案させて頂き、8月~翌年7月の会期を平成28年度は移行期とし8月~翌年4月に変更、平成29年度以降は5月~翌年4月となります。このメリットといたしまして新入会者の会費徴収時期と既会員との徴収の整合性、退職予定者の会費徴収時期変更による会費支払いの躊躇の軽減にあります。会報の発行期間は今までは8、1、5月でしたが今後は5、8、1月号がワンサイクルとなりますので退職される方へ5月号を贈呈して終了となります。これらに合わせ、規約上も会期の変更をいたしました。基本的には会費納入に関わる負担の増減はありませんのでご安心ください。

 平成28年度役員案としましては現状維持に努め、大きな変更はございませんでした。退職予定の会員の方々には長年の功績を労い、記念品の贈呈を行いました。技師長5名、技師2名の方々が退職予定ではありますが、再任用制度を活かし今後も後進の指導をお願いできたらと考えております。

 今年度は執行部も3年目となりますが、国臨協本部や技師長協議会、臨床検査専門職とも連絡を密にして会員の皆様へ有用な情報提供を行ってまいりますのでご協力を宜しくお願いいたします。

            以上